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守・破・離とは

2019/09/07(土)

以前、故・柳家小さん師匠が、芸事は「守」「破」「離」の三つの段階が何よりも大事だと話していました。 

「守」とは、師匠(講師・コーチ等)の指導を受け、話をよく聞き、行動を真似て(学んで)、教えを自分のものにする段階のこと。

「破」とは、今まで学んだ(真似た)教えから一歩進んで、今までのやり方の枠を超え、自分自身のやり方で試行錯誤を加える段階のこと。

「離」とは、「守」にこだわらず、「破」の段階で見えてきた自分の型にもこだわらず、さらに独自の型を創る段階のこと。 

これは、元々は兵法、武芸における教義だったようですが、このことはどんなことにも当てはまる気がします。

この三つの段階では、特に「破」の段階をいかに努力するかが最も大切であると思います。しかしそのためには、「守」の段階で、素晴らしい師匠に出会い、いかに素直に「基本の知識」や「修行のやり方」を会得するかが重要です。「守」を見事達成できた者だけに、「破」の飛躍があるのですから。

テレビを賑わす売れっ子の落語家も、高座での古典落語を聞くとピカ一の芸で私たちを楽しませてくれます。また、ピカソにしても、一見個性的な絵ですが、その下絵には、基本的なデッサンが施されていたといいます。

当校の生徒の皆さんは、今は「守」の時期です。皆さんを指導している講師は、指導実績の優れた、選りすぐりの方ばかりです。その講師の方々が、「この通りにやれば学校での成績が上がる」「こうすれば志望校に合格できる」という勉強のやり方を教えてくれています。どうかひたすら、そのやり方を真似て(学んで)、「守」を達成してほしいと願います。

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