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詩
2016/03/31(木)
ある所で、こんな詩を紹介されました。
当たり前
こんな素晴らしいことを、みんなはなぜ喜ばないのでしょう。当たり前であることを。
お父さんがいる。お母さんがいる。手が二本あって、足が二本ある。
行きたいところへ自分で 歩いて行ける。手を伸ばせば何でも取れる。
音が聞こえて声が出る。こんな幸せはあるでしょうか?
しかし、誰もそれを喜ばない。当たり前だ、と笑って済ます。食事が食べられる。
夜になるとちゃんと眠れ、 そしてまた、朝が来る。空気を胸いっぱいに吸える。
笑える、泣ける、叫ぶこともできる。走り回れる。
みんな当たり前のこと、こんな素晴らしいことを、みんなは決して喜ばない。
その有難さを知っているのは それを失くした人たちだけ。なぜでしょう。
当たり前。
この詩の作者は、岸和田徳洲会病院の内科医で、病魔に襲われて過酷な人生を送り、
32歳の若さで逝った井村和清氏の作品です。
私たちは、あらゆる物の恵みを受けて生かされているのですが、
しかし、私たちはそれを当たり前と思ってしまいます。
日々、生徒たちは必死に頑張っておりますが、
「勉強ができる。運動ができる。友達と普通に過ごせる。学校に通学できる。
きちんとご飯が食べられる。」そんな当たり前のことを心から感謝し、
喜べる事ができた時、また新しい日々が送れると思います。