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「ひび割れ壺」というお話を聞きました
2015/06/30(火)
先日、「ひび割れ壺」というお話を聞きました。インドのある水汲みの男は、天秤棒を肩にかけ、小川からご主人様の所に水を運んでいます。良く見ると片方の壺はひび割れていました。
片方の完璧な壺は、水を一滴もこぼさないのに、ひび割れた壺は家に着く頃には漏れて半分になっているのです。
本来の目的を半分しか達成できないひび割れた壺は、いつも自分を恥じていました。
すっかり自信を無くしたひび割れた壺は、男に悲しそうに話しかけました。
「私は自分が恥ずかしい。私はこのひびのせいで、水を半分しか運べない。あなたがどんなに頑張っても、水が漏れてしまうから、それが報われることがない。本当に申し訳ない。」と。
しかし水汲みの男は、「明日、道端に咲いている花をみてごらん。」と答えるのでした。
次の日、ひび割れた壺は、美しく咲き誇る道端の花々に気付きました。
すると男は言ったのです。
「気づいたかい? 僕は君が落とす水に気づいて、道端に種を蒔いたんだ。
そして、君は毎日その種に水を撒いてくれていたんだよ。
僕はこの2年間、ご主人様の食卓に花を欠かしたことはないんだ。
ご主人様はその花を見ていつも喜んでくれている。
あるがままの君がいなかったら、僕はご主人様にこんなに喜んでもらうことはできなかったんだ。本当にいつもありがとう。」
私たちは皆ひびを持っています。親は、時にこの子供のひびを憎みます。
しかし、このお話しのようにひびを責めるのではなく、
それをうまく生かす道を考えてやらないといけません。
子供たちは、きっと花を咲かせることでしょう。