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木鶏の話

2017/04/21(金)

酉年の今年も、あっと言う間に3分の1が終わろうとしています。「1月は行く。」「2月は逃げる。」「3月は去る。」とはよく言ったものです。

さて、酉年というと、子どもの頃に父親に聞いた、大相撲の双葉山が69連勝でストップした際に言ったという「我、未だ木鶏たりえず。」という言葉を思い出します。

 

【闘鶏を育てる名人が、王様のために強い鶏を育てていた。王様は待ち遠しくて、「もう戦わせてもいいのでは?」と聞くと、名人は「まだまだです。無駄にやる気をみせているだけですから。」と断る。王様は、十日経つ毎に「もういいのでは?」と聞くが、その都度、「いえ、まだです。他の軍鶏の声や姿に、いきり立っていますから。」「まだです。相手をにらみつけ、闘志をみせつけていますから。」と断り続ける。そして、やっと名人が、「ようやくものになってきました。他の軍鶏が声をあげても、木彫りの軍鶏のように一向に動じません。もはや他の軍鶏で敵うものはなく、後ろを向いて逃げ出すでしょう。どうぞお連れ下さい。」と言ったのだった。】

 

相手に対し虚勢を張ったり、威嚇したりしているようでは本物ではない。いかにも強そうに見せつけている時は、未熟である。どんな時にも、置物のようにじっと構えられていられるのが本当の強さだ、というのです。何事にも動じないことで、素晴らしい働きができるのだと思います。

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