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学習性無力感

2016/04/26(火)

 さて、中学生が誘拐監禁され、2年後に戻って来た事件が伝えられました。監禁生活では、逃げるチャンスがあったにもかかわらず逃げることができなかった原因の一つから、「学習性無力感」という言葉を知るようになりました。「長期にわたって、ストレス回避の困難な環境におかれた人は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなる。少しばかり効果的な努力をすれば、その状況から抜け出す可能性があるのに、努力すれば成功するかもしれないということすら考えられなくなる。」ことを言います。何度も就職試験に落ちた人が、「どうせ駄目だ。」とニートになるのもこれに当たると思われます。やる気が出ない→努力をしない→結果に対して怒られる→どうせ駄目だとさらにやる気をなくす・・・という負のスパイラルに陥る状態です。この状態が続くと、現状を全て、「自分はダメだから」と自分を責めて落ち込み、全く努力をしなくなります。これを、私たちは生徒に対して一番心配をします。

 こうならないために、担当講師には、直近のテスト等、小さな目標の成功体験を積み重ね、「やればできるんだ。」という自信を持たせるようにとお願いをしている所です。また、無力感は、周りの人々から何度も否定をされることで起こることが多いので、お家でも、できるだけ「応援する。」姿勢が大切です。親は、一番身近なカウンセラーであり、一番演技力のある役者、忍耐し続ける仙人にならないといけないのかもしれません。

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